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Masque へのお返事~九子さん、nikiさんへ。

事の発端は「笠原十兵衛薬局」、通称「九子さん」のブログです。

彼女の最新記事がビリー・ジョエルの「ストレンジャー」をモチーフとして

歌詞もすべて英語日本語で書いてあったものだから

思わずひとしきり歌ってしまい、一人で悦に入っておりました(笑)。。。

10代の頃に誰もが一度は狂うこのビリーの曲、何と言ってもイントロの口笛が印象的ですが

歳を重ねると意外にも歌詞のほうが気になって来るというもの。

それが経験というものでしょうか。

ビリーのアルバムジャケットに描かれた「お面」についての九子さんの考察は

大変示唆に富んでいると思います。(http://kumokirimegusuri.blog.so-net.ne.jp/

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僕の場合は「仮面」と言われると、「舞踏会」でもなく、「能面」でもなく

ほとんどもう条件反射的にピカソの「マスク」=アフリカのマスクを思い出すのです。

キュービズムにではなく、「ピカソ本人」に与えた影響について

あるいはピカソという「芸術家を標ぼうする一個人」が、「なぜアフリカのマスクに魅かれたのか」について

常々知りたいと思ってきました。子供の単純な疑問のようなものです。

「なんでマスクなんだろう。なんでアフリカなんだろう。。。」

その深い意味について皮膚感覚で感じたいと。。。

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みんなが知ってるあのビリーの歌のアルバムジャケットに「仮面」しかも「能面」があることは

実はまったく知りませんでした。当時歌詞の意味も考えずに聞いていたもので。。。

今日はここから、九子さんのブログ上で行われた会話へのお返事とさせていただきます。

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ありがとうございます。
なるほど。農耕民族、ですか。

「神がかりのときに人格を捨てる」という表現、なにかヒントになりそうです。「それが別の何ものかになる」というのもおもしろいと思います。

九子さんのおっしゃる「考えてみると日本人は昔から万能の仮面をつけ続けて、いや、つけさせられ続けて生きてきたのだ」という、その理由を
割合深いところから読み解くカギになるかもしれませんね。

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お面は異様です。ショックです。

でもそこに含まれる感情は「呪術的」なもの、あるいは「神秘的」なものです。

(ここではあえて宗教的とは書きません。宗教とは似て異なるものだからです。)

面には「ちから」が宿りますが、表情はあまりありませんね。

ですが、無表情な面のなかにこそ、「ちから」を感じるとも言えます。

それが儀式的な意味を込めて作られるなら、「神」と向かい合う、

己を無とする、清める、といったさまざまな意味があるのではないでしょうか。

無表情の面をつけることは、つまり神聖な意味合いであると、そう思えなくはないです。

日本の神社で能による奉納があるのも、身を清め、おのれを捨てて

神前に立ち出でる、というような意味合いもあるのでは。。。あくまで空想、連想です。

ですから、日本人の「無表情」の伝統の根幹には、

もしかすると「神前」の厳粛さ、己を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、という覚悟があると。

そこは、ほら、武士道だとわかりやすいですよね。

だから、武士道が日本人の根幹から崩れたとき、「無表情」が独り歩きすると。

そう思います。

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ピカソのマスクですが、パリの青空市場に行ったとき、不思議な光景に出合いました。

20代前半のことですが、感激したんですよ。

そこにはアフリカの民芸品がめったやたらに並んでいて

売り買いはすべてアフリカ人がフランス語で仕切っていました。

でも多くは女性です。しかもものすごい美人ばかり。

彼女たちが西欧化したときのオシャレ度は凄いものですが

その「センシュアル」な魅力に脳天をぶち抜かれるほど驚きました。

それが「マスク」と重なっています。

呪術的、神秘的な裏には「エロス」があります。

祈り、宗教の裏にも同じく。

陰陽でいえば、すべて裏の話ですね。

表が「無」だとすれば、その「無」の裏を探るのが僕らの仕事です。

 「神秘性」がなければ、解き明かす面白さはありませんね。

ミステリアスな日本人、おおいに結構ではないですか?

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追伸:関係ないですが、ウイーン人の指揮者は、ビリーの父親でなく、弟です。

書き方が紛らわしかったですね。失礼しました。

ちなみにピカソはバレエ・リュスのパリ公演で1920年、ストラヴィンスキーの「プルチネッラ」の衣装を担当し

そのときのナポリのプルチネッラという仮面劇(コメデイア・デル・アルテです)のキャラクターを

すべてデザインしています。それもピカソのウエブサイトで見られましたが

今調べてみたら「ピカソ・プロジェクト」がパスワード要るみたいです。

以上お返事でした。


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